私の目指す刀とは…    

現代刀のみならず、おおよそ刀剣界は五ヶ伝、本場物を中心に研究が進められて
おります。

かく云う私もそれらを参考に勉強してきました。
しかし、長年この地で作刀を続けるうち、次第にここ奥州の地にあったいにしえの
作品に惹かれ、その再現を夢見るようになってきました。
それはこの地で平安時代藤原清衡公以来、活発に作刀していた 「舞草(もぐさ)」
「宝寿(ほうじゅ)」などの刀工集団の作品群です。

今現在、身近にある餅鉄(もちてつ)、鉄鉱石、砂鉄、などを用いた製鋼の研究に
余念のない日々を送っています。

古代刀や蕨手刀(わらびてとう)舞草刀、はては古備前古伯耆の地鉄作りにつながる
肌立った沸出来の作品を作りたいと念じています。

簡単ではありますが、現在私が何を考えて作刀に取り組んでいるか記しました。

とにかく、愛刀家の皆さんをうならせる刀を作りたいと念じております。
          
                           2005年4月9日 早坂信正